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zoom RSS 鵺栖町あやかし譚365

<<   作成日時 : 2012/03/31 01:47   >>

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「せやけど、ホンマなんかその話…。役所にあやかし対策の部署を作るて…そんなんできるんか?」
「うん。まあ非公式の部署だけど、有事の対応は今より早くなるよ」

先日の町の重鎮との料亭での食事での話題は、それだった。
かごを抱えて戻ってきた社に、縁側の観は眉をしかめて見せる。
「あの市長はんが、よぉ許したな」
「市議会議長がじいちゃんの幼なじみでね。結構ゴリ押ししたみたい」

持っていた湯呑みをとんと置き、荘が真剣な表情で社を見上げた。
「で?どうしてその部署に鵺の大哥も阿幻も入らねえで、俺と殯の大哥、白の小姐の3人だけなんだ?」
観も同じ疑問を抱いているらしく、2対の瞳が社を見つめている。
社はいつもの微苦笑を返した。

「君達が人間だからだよ」
「……」
「人間の世は人間が護らなきゃ。俺と幻は勿論手伝う。なんならその部署の手足だと思ってくれていい。でも」
社は一旦言葉を切り、春の空を見上げた。
「人間の世を護る組織を動かす頭は、俺達じゃだめなんだ」

少し間があって、荘の溜息が響いた。
苦笑した観がからかう声音で言う。
「真稚ちゃんは簡単には引き受けないんとちゃう?」
「はは。地道に説得するよ」

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